■講師陣

　45世池坊家元･池坊専永、池坊保子の長女として京都市に生まれる。学習院大学国文科卒業後、1990年に得度し、法名･専好を授与され、次期家元継承者となる。
　2015年11月　池坊由紀改め、四代目池坊専好を襲名。
　次期家元として、全国各地でのいけばな作品発表の他、講演･シンポジウムへの参加などいのちを生かすという池坊いけばなの精神に基づいた多彩な活動を精力的に行い、海外でのいけばな普及にも尽力している。
　2004年京都市芸術新人賞を受賞。2007年財団法人日本いけばな芸術協会副会長。
著書として『幸福の瞬間 池坊に生まれて』『秘すれば花』『花の季 池坊由紀の世界』などがある。

１９７０年岡山市生まれ。慶應義塾大学大学院卒。博士（史学）。
茨城大学助教授、静岡文化芸術大学教授などを経て、現在、国際日本文化研究センター教授。
著書に『武士の家計簿』（新潮ドキュメント賞受賞、2010年映画化）『近世大名家臣団の社会構造』『殿様の通信簿』『江戸の備忘録』『龍馬史』『日本人の叡智』『歴史の愉しみ方』『歴史の読み解き方』『天災から日本史を読みなおす』『徳川がつくった先進国日本』『江戸の家計簿』など多数。『無私の日本人』の一編「穀田屋十三郎」が２０１６年「殿、利息でござる！」として映画化された。
ＮＨＫ・ＢＳプレミアム歴史番組「英雄たちの選択」の司会もつとめる。

　1956年遠州茶道宗家12世小堀宗慶の長男として生まれる。1979年学習院大学法学部卒業の後、臨済宗大徳寺にて禅の修業を積み、1981年 ｢宗以｣の号を授かる。1983年 副家元に就任。2000年 大徳寺管長 福富雪底大老師より、｢不傳庵｣｢宗実｣の号を授かり、2001年元旦より、13世家元を継承する。
　｢茶の湯を通して心を豊かに｣をモットーに、伝統文化の普及と精神文化の向上に努め、海外においても文化交流活動を積極的に行なう。特に青少年の育成に茶道を取り入れ、世界中で子供たちの茶道講座｢遠州流茶道こども塾｣を開講している。
　2014年1月より、自身の映画｢父は家元｣が公開される。
また、｢紅心　小堀宗慶展｣などの展覧会監修、聚想庵(東京･南青山)蒼天庵(愛知･みよし市)など茶室を設計。
　著書に『父、小堀宗慶の背中』『茶の湯の宇宙』『茶の湯の不思議』など多数がある。

　1948年大阪市に生まれる。1964年、高校2年生の時に『ピアの肖像』で第1回講談社新人漫画賞を受賞。そのままプロデビューする。1972年『あした輝く』『姫が行く！』で講談社出版文化賞を受賞。1980年『狩人の星座』で講談社漫画賞を受賞。2006年に全作品及び文化活動に対して日本漫画協会賞文部科学大臣賞、2010年文化庁長官表彰を受賞。
　45年以上にわたり400タイトル以上の作品を描き、子供ものから大人ものまで幅広い作品を発表している。歴史を扱った作品も多く、持統天皇を主人公とした『天上の虹』は20年以上執筆し続けている。
　代表作は他に『アリエスの乙女たち』『あかね雲』『あすなろ坂』『海のオーロラ』『愛人たち』『女帝の手記』『長屋王残照記』『アトンの娘』『マンガギリシア神話』『マンガ名作オペラ』『旧約聖書』など多数。
　大阪芸術大学キャラクター造形学科学科長、(社)日本漫画家協会常務理事、マンガジャパン代表、デジタルマンガ協会副代表、NPOアジアマンガサミット運営本部代表、内閣官房知的財産戦略本部本部員、文化庁文化審議会著作権分化委員会委員、外務省国際漫画賞審査委員長なども務めている。
里中満智子公式HP http://www.satonaka-machiko.com/

　1950年千葉県生まれ。文学座養成所から劇団四季を経て独立。
　舞台｢レ･ミゼラブル｣の主演を14年間演じる。ＴＶ｢草燃える｣｢なっちゃんの写真館｣｢徳川家康｣｢マリコ｣などの大作ドラマで活躍する一方、｢料理バンザイ｣の司会を20年間つとめる。2002～3年インドに渡航し仏教の研究を行う。
　2006年、映画｢不撓不屈｣で主演。2006、7、8年薬師寺の伎楽｢三蔵法師求法の旅｣で三蔵法師役を演じる。
　俳優の仕事のみならず、仏像制作、仏教の研究、執筆、講演活動など幅広く活躍。座禅と朝粥の会を主宰するほか抜刀術四段、陶芸も嗜む。
　2013年には東日本大震災で被災した宮城県気仙沼市に｢気仙沼みちびき地蔵堂｣を建立し、自ら彫刻した地蔵菩薩像を安置した。著書に『滝田栄、仏像を彫る』がある。

　1947年北海道生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科修士課程修了後、三井物産に入社。調査部･業務部を経て、ブルッキングス研究所(在ワシントンDC)に出向。米国三井物産ワシントン事務所長、三井物産戦略研究所所長、早稲田大学大学院アジア太平洋研究科教授、三井物産常務執行役員等を歴任した後、2009年多摩大学学長、株式会社三井物産戦略研究所会長、2010年より一般財団法人日本総合研究所理事長に就任。
内閣官房 宇宙開発戦略本部宇宙開発戦略専門調査会座長、国交省･高速道路のあり方検討有識者委員会座長、経産省･資源エネルギー庁総合資源エネルギー調査会基本問題委員会委員等多数の公職を兼務。主な著書は『世界を知る力　日本創生編｣｢脳力(のうりき)のレッスンⅠ･Ⅱ･Ⅲ』『二十世紀から何を学ぶか』『新経済主義宣言』『大中華圏―ネットワーク型世界観から中国の本質に迫る』『新･観光立国論～モノづくり国家を超えて』『二十世紀と格闘した先人たち』など多数。TBS系列｢サンデーモーニング｣、テレビ朝日系列｢報道ステーション｣やラジオ番組などメディアにも多く出演中。

　富山県生まれ。1969年東京大学卒業後、総理府(現内閣府)入省。青少年対策本部、婦人問題担当室、老人対策室、内閣総理大臣官房参事官、統計局消費統計課長などを経て男女共同参画室長。その後埼玉県副知事、ブリスベン総領事を歴任し内閣府男女共同参画局長。
　2004年昭和女子大学大学院教授、2007年同大学学長、2014年より同大学理事長を兼任。2015年政府の中央教育審議会委員。
　著書に『図説 世界の中の日本の暮らし』『新 家族の時代』『米国きゃりあうーまん事情』『副知事日記』『女性の品格』『親の品格』『女性の幸福(仕事編)』『日本の女性政策』『錆びない生き方』『英語以前に身に付けたいこと』『時は移り、時は実る』『60歳からしておきたいこと』など多数。

　1938年東京生まれ。朝日新聞記者を経て、衆参議員、熊本県知事、日本新党代表、内閣総理大臣を歴任。政界引退後、神奈川県湯河原の自邸｢不東庵｣にて陶芸を始める。現在は作陶のほか、書、水墨、油絵、漆芸なども手掛ける。2001年、東京日本橋の壺中居や京都の古美術柳にて茶器･書･画等の作品個展を開催し、以降、パリ、ニューヨークほか、日本各地にて毎年開催。現在、公益財団法人 永青文庫 理事長、京都造形芸術大学･東北芸術工科大学 学園長、一般財団法人 瓦礫を活かす森の長城プロジェクト 理事長を務める。
　著書として『鄙の論理』(共著)『明日はござなくそうろう』『権不十年』『不東庵日常』『晴耕雨読』『ことばを旅する』『細川家の700年 永青文庫の至宝』(共著)『細川護熙 閑居に生きる』『跡無き工夫』『閑居の庭から』『内訟録 細川護熙総理大臣日記』『美に生きた 細川護立の眼』『胸中の山水』など多数。

　1968年青森県鯵ヶ沢町生まれ。日本大学相撲部で活躍。山形県の高校教師に内定していたが、夢であった大相撲への道をかなえるため周囲の反対を押し切り大相撲入りを決意。身長が足りず頭にシリコンを入れ、二度目の検査で合格したことは余りにも有名。入幕後は大型力士全盛の中、小柄な体で活躍｢平成の牛若丸｣｢技のデパート｣と呼ばれ人気力士となる。技能賞五回受賞。最高位は小結。引退後はスポーツキャスター、CM、ドラマ、映画にも出演など多方面で活躍。
　現在、NHK大相撲解説者。近畿大学経営学部客員教授を務める。
　著書に『はじめての大相撲』『土俵の学校』『土俵の矛盾』『勝負脳の磨き方』最新刊として『なぜ、日本人は横綱になれないのか』などがある。

　1948年大阪府生まれ。1969年外務省入省、韓国、インドネシア、米国在勤の後、北米第二課長(日米経済摩擦担当)、国際戦略問題研究所主任研究員(ロンドンIISS)、ジュネーブ代表部公使、外務本省総務課長、アジア局審議官を経て、在シカゴ総領事。2002年よりアジア大洋州局長（六者協議首席代表）、外務審議官（経済担当・G8サミット・シェルパ）、外務審議官（政務担当）を経て、2008年に外務事務次官。2010年外務省退官後、立命館大学客員教授、大阪大学 特任教授。また、「グローバル寺子屋藪中塾」を主宰。
　著書に『対米経済交渉』『国家の命運』『日本の針路』『世界に負けない日本』『トランプ時代の日米新ルール』『核と戦争のリスク（共著）』

　1937年神奈川県生まれ。1962年東京大学医学部卒業。1年のインターンを経て、解剖学教室に入り、解剖学を専攻。1967年医学博士号取得。
　1981年東京大学医学部教授に就任。東京大学総合資料館長、東京大学出版会理事長を兼任。1995年東京大学を退官。1996年北里大学教授に就任(大学院医療人間科学)。1998年東京大学名誉教授。2003年北里大学を退職。2006年京都国際マンガミュージアム館長就任。主な著書に『からだの見方』(サントリー学芸賞受賞)『バカの壁』(毎日出版文化賞受賞)『養老訓』、最新刊『養老孟司の大言論全3冊』(新潮社)がある。

　1938年岐阜県生まれ。12歳の時入山し、橋本凝胤師に師事。
　龍谷大学大学院修士課程修了。法相宗宗務長、法相宗管長、薬師寺管主を歴任。現在、薬師寺長老、薬師寺まほろば塾顧問、国際仏教興隆協会理事長、世界宗教者平和会議日本委員会評議員、日中韓国際仏教交流協議会副理事長。
　1963年宗教者平和使節団員としての、ヨーロッパ各国の宗教者との懇談を契機に、｢世界平和｣を願い各国を訪れている。また、翌年名古屋大学学術調査隊員としてアフガニスタンを踏査。その他インド･中国･パキスタンなど玄奘三蔵の道を巡錫する。2012年全国日本学士会 アカデミア賞を受賞。同年仏教とキリスト教のシンポジュームに出席し、ローマ教皇ベネディクト16世に謁見した。
　主な著書に『心の道しるべ』『この道を行く』『人生の四季を生きる』『玄奘三蔵のシルクロード』(4編)『まごころを生きる』『五つの心』『まほろばの心』『心を磨く』等がある。

　1940年岐阜県本巣郡根尾村生まれ。16歳の時入山し、橋本凝胤師に師事。龍谷大学文学部仏教学科卒業。法相宗宗務長、薬師寺副住職、法相宗管長、薬師寺管主、まほろば塾塾長を歴任。
　現在、薬師寺長老、奈良喜光寺住職。
　1964年厚生省(現 厚生労働省)慰霊団団員として、アッツ島他戦地各地を巡礼。
　主な著書に『仏陀の風景』『心やわらかに』『こころを耕す』『あなたに伝えたい｢生き方｣がある』『声に出してお写経･般若心経といろは歌』『百八の智慧』『ブッダに学ぶ～とらわれない生き方』『写経作法入門』等がある。

1949年愛知県生まれ。
23歳の時入山し、高田好胤和上に師事。
日本大学法学部卒業。龍谷大学文学部佛教学科卒業。
教務執事、財務執事、薬師寺執事長、法相宗宗務長を歴任。現在、薬師寺管主・まほろば塾塾長、薬師寺宝物管理研究所主任研究員。
「般若心経のこころ」と「くらしと佛教」をテーマに布教活動する傍ら、特に宝物・古建築などに長く携わり仏教美術の研究をライフワークとしている。主な著書に『開』『般若心経エッセイ』『今あるものに気づきなさい』『般ニャ心経』『唯識　これだけは知りたい』等がある。

1963年東京都江東区生まれ。17歳の時入山し、高田好胤和上に師事。龍谷大学文学部修士課程修了。
2003年薬師寺執事、2017年6月副執事長、2019年8月より現職。
日々、「心を耕そう」をスローガンに全国各地で法話行脚を行っている。主な著書に『よっぽどの縁ですね』『人生はいつだって自問自答』『幸せの法則』（小学館刊）等がある。